Monday 29 July 2013

DETの地平が広がっていきます!

ラマダン(断食月)が始まり、また「亀さんグループ」のスピードが落ちてきました。。。

実に1か月ぶりのDETが、タシケント州オルマルク地区で実施されました。


午前中は、障害当事者対象のDET

今回のコーディネーターを買って出たのは
やっぱりサフィア!

参加者10名中9名が男性!

アクションプランは
「オルマルクのサッカースタジアムをバリアフリーにする!」
ウズベク人はサッカー大好き

午後は、オルマルク地区近郊の地区から来た
障害者協会支部長たちが参加

ナゾカットにとっては、3回目のDET

議論が次第にヒートアップ!

オルマルクTVからインタビューを受ける


今回のDETの最大の成果は
ウズベキスタン障害者協会タシケント州支部の会長が
「オルマルク支部を皮切りに、タシケント州内全18支部でDETを実施する!」
と約束してくれたことです。

これが実現すれば、タシケント州全域に
DETが目指す「障害の社会モデル」の理念と実践を広げることができるとともに
DETトレイナーのスキルアップのチャンスも広がります。
参加者の中から、潜在能力のある当事者リーダーを発掘することもできるかもしれません。
DETトレイナー第2世代が産まれる日も、決して遠くないかも?

DETの夢はどんどん膨らんでいきます!



【おまけ:DET史上最も若い参加者(推定3歳)】
3分後、自ら退場・・・。


Monday 8 July 2013

希望の車いす、今度はヤンギイォルに!

今回初めて、タシケント州ヤンギイォル地区に、希望の車いすを届けてきました。





今回寄贈を受けた少年は
脊髄性筋委縮症という遺伝性の病気で
兄弟とも車いすを使っています。


お祖母さんと


政府からもらった車いすは2年も経たないうちに壊れてしまいました。

前輪キャスターが弱点


お兄さんは脊柱の側彎が大きいため
車いすにまっすぐ座ることができず
ボロボロのドイツ製の大きな車いすに
横たわるように座っています。


コンピューターの勉強がしたい!


彼の身体に合った車いすがウズベキスタンでも作れる日が
一日も早く来ることをと願ってやみません。



【希望の車いすへの寄贈レポートより】

ジャホンギルくんは、11歳。
脊髄性筋委縮症と診断され
2009年に社会福祉局から初めて車いすをもらいました。

しかし、2年も経たないうちに前輪が壊れてしまい
お祖父さんが応急手当をしましたが
舗装の悪い田舎道では、まともに走行することもできませんでした。

新しい車いすは5年に1度しかもらえないので
困り果てた家族が社会保障局に懇願し
希望の車いすが届けられることになりました。

ジャホンギルくんは、学校へ行くことは困難なため
週2回在宅教育を受けています。
算数が一番好きな科目だそうです。
家にいるときは、テレビでアニメ番組を見るのが好きだといいます。

希望の車いすに座ったジャホンギルくんの表情が
ぱぁっと明るくなりました。
新しい車いすでどこへ行ってみたいか聞いてみたところ
「外へ出て、学校の友達と遊びたい」と瞳を輝かせていました。
年下のいとこが、早速ジャホンギルくんの車いすを押して
家の前の道路へと連れ出していました。

ジャホンギルくんのお兄さんのジャスルさんも
同じ脊髄性筋委縮症を患っていますが
使っている車いすはガタガタになってしまった上
全く身体に合っていません。

一人一人の身体に合った車いすが作れるような
車いす製作技術の向上が望まれます。

Wednesday 3 July 2013

タシケント市公共交通局の皆さんにDET!

障害当事者自助グループ「イスティクボル」のサフィアが
これまでの「亀さん」ペースを破って、勢いづいてきました。

「毎日バスに乗ってたら
日焼けしちゃった!」
と苦笑い
(Photo by Kazuki)


「ずっとトレーナーをするのが怖くて
 黙って見ているだけだった。
 でも、職場からウォーカーをもらって
 バスに乗ったり、自力で街歩きをするようになって
 色々な人と話しているうちに
 自分の思いを伝えたくなった!」


先日の美大生を対象としたDETに引き続き
今度は自分の職場を巻き込んで
タシケント市公共交通局(バスと路面電車を運行)の職員を対象にDETを実施することに。


でも、「やっぱり自信がないよ~!」ということで
結局ムハバットがメインのファシリテーターを務めました。




今回の参加者は、部長クラスや中堅どころの男性ばかり。
女性で、かつ障害者だと、話も聞いてもらえないのではないかと心配していました。



ところが、DETのスライドには意外とバスの写真が多いんですね。

ノンステップバスとワンステップバスの違いにも敏感に反応

バス運転手や車掌の
障害者への差別的な態度が問題だ!と力説

バス停のアクセシビリティについて、激論!

アクションプランには、きちんと期日も入りました


結果的には、参加者をうまく巻き込むことができたようでした。


アクションプランは
・交通局のビルの入り口の段差を解消する!(15日以内)
・交通局に、障害者を雇用する(1か月以内)
など、部長クラスの参加者の皆さんの権限を持ってすれば
余裕で実施できそうな内容。


次回は交通局に出向いてDETを実施できたら
アクションプランのフォローアップにもなりそうです。


サフィアの次のDETは来週の予定。
地域に住む障害児の家族が対象だそうです。

「次はちゃんと、メインのファシリテーターするから!」

期待してるよ、サフィア!