Wednesday 30 May 2012

「希望の車いす」を届けました

アジア各地に車いすを届けているNPO「希望の車いす」が、
今年から、ウズベキスタンへも車いす支援をしてくださることになりました。

第1号となる車いすは、クリーニング・ボランティアの方々の手できれいに磨き上げられ調整され、
旅行でウズベキスタンに訪問した運搬ボランティアによって、
5月初旬に中部空港を経てタシケント空港に到着。
政府関係者の尽力で受取り手が選定され、
夏の始まりの5月29日、無事車いすが寄贈されました。


車いすをもらったのは、タシケントの旧市街に住む64歳の女性。
ヘルニアで歩けなくなって1年が過ぎ、毎日部屋で寝ているだけの生活だったそうです。

「これからは、車いすで毎日外に散歩に行きたいわ!」と上気した笑顔で語る彼女。
この車いすが彼女の生活の中での喜びの支えとなることを願ってやみません。

★日本からウズベキスタンに来られる方で、
 運搬ボランティアをしてくださる方がいらっしゃいましたら、
 どうぞご連絡ください!



ウズベキスタンでブラインドサッカー!

先週末、ウズベキスタンで第2回目となるブラインドサッカー全国大会が開催されました。
ウズベキスタン国内ではブラインドサッカーは比較的盛んで、
各地にブランドサッカーチームがあるようですが
今回はタシケント、アンディジャン、ブハラ、ナヴォイから4チームが参加。
総当たり戦の結果、見事チャンピオンカップを手にしたのは、2冠目のタシケントチームでした。
大喜びのタシケントチーム
ブラインドサッカーの観戦は初めてだったのですが
激突に次ぐ激突!でかなり激しいスポーツということを実感。
また、シュートコースを拍手で案内する担当者の技量によっても、シュート成功率が変わってきたり、
ボールの動きが止まってしまうと、ボールの音がしないので、しばらく無言のひと時が流れたり、と
ブラインドサッカー自体の面白さにも魅了されました。
ボールの音が聞こえなくなるので大声での応援は禁止

今年のロンドンパラリンピックへの出場は叶わなかったものの
4年後のリオへは必ず代表を送ります!と、パラリンピック委員会の方が力強く語っていました。
リオでウズベク代表選手が活躍するところを、是非見てみたいです!

Monday 7 May 2012

ピアカウンセリングの威力


4月に日本の講師により、4日間のピアカウンセリング研修が実施されました。
それに参加した障害当事者自助グループ「イスティクボル」のメンバーが
早速地域で活動を始めています。

たった1回1時間程度ピアカンの手法にのっとって話をしただけで
この方は、1週間後には団体の集まりに参加したそうです。
ほとんど家から出たことのない方であったにも関わらず・・・。
ピアカウンセリングの威力はすごいですね。

少しずつでも、障害者の方が家から出て来られるよう
「イスティクボル」の頑張りに期待しています!

Fund Forumマラソンに日本製の車いすで出場


メーデーの5月1日、タシケントでは、乳がん啓発のためのマラソンが実施されました。
例年をはるかに上回る20,000人が参加したという今回、
障害当事者も一緒に走ろう!という呼びかけに答えて、
障害当事者自助グループ「イスティクボル」の若手2名も参加を希望。
3kmの距離を走るための車いすが必要ということになり
4月に日本からはるばる運んでいただいた車いす2台が出動する運びとなりました。

車いすでの参加者はほとんどいませんから、
興味津々の視線が否応なく注がれます。
そんな中、自発的に人ごみを整理して車いすで通りやすくしてくれたり
上り坂でへばっている介助者に代わって車いすを押してくれたり
色々な形で協力してくれる人がいました。

写真は、無事フィニッシュした二人の大満足の笑みです。
日本製の車いすの乗り心地も、結構気に入った様子です。


トルコ料理屋「Efendi」にスロープができました!


タシケントの中心部にあるトルコ料理屋「Efendi」。
4月上旬に、車いす利用者の方2名と出掛けました。
ちょうどリモント中で、テラスの煉瓦舗装をやりなおしていたのですが、
残念ながらスロープはなかったので、持参した折り畳み式スロープ出動!
お店の従業員からもかなりの注目を集めていました。

その10日後、改装が終わったEfendiに行ってみると・・・
なんと、スロープができていました!
従業員に、「先週車いすの人たちと来たときはなかったよね」と聞いてみたところ
「その後に作ったんだよー!」と力強いお言葉。

車いすの方自身が出掛けなければ、
お店の従業員も、スロープを作る必要性に気付かなかったはず。
たとえ、法律ではスロープを作ることが義務付けられているとしても。。。

スロープがあると、車いすの方だけでなく、ベビーカーを押すお父さんお母さんも助かりますね☆