Wednesday 10 October 2012

編み物先生

ずいぶん前から聞いてはいたのですが
障害当事者自助グループ「イスティクボル」のメンバーに
編み物がとても上手な人がいて
近所の人たちにも編み物を教えているというので
最高気温40度超えの猛暑が一気に和らいだ9月初旬の日曜日
「メフモン(お呼ばれしたお客様)」としてタシケント郊外にある彼女の家を訪問しました。

もともと障害当事者団体の主催する教室で編み物を習ったのがきっかけだったようですが
手先の器用な彼女はあっという間に技術を習得。
近所の中学生が評判を聞きつけて
教えてもらうため彼女の家へ通ってくるようになり
その後、中学校でも編み物教室を開くなど
「編み物先生」として地元ですっかり有名になりました。
今も近所の中高生が入れ代わり立ち代わり彼女の家を訪れ
新しいデザインの作品に取り組んでいます。

この日も遊びに来ていた生徒たちが代わる代わる力作を見せてくれました。

作品を着たモデルの女の子
「最近作ったの!」と誇らしげな生徒




















最近少し体調がすぐれず
「イスティクボル」の集まりにも顔を見せに来ることがなかった彼女ですが
仲間の顔を見て、いくらか元気を取り戻した様子でした。

「イスティクボル」のメンバーは
彼女が参加できなかった「自立生活」や「ピアカウンセリング」の研修について紹介するなど
また彼女がグループに戻って来られるように促していました。

少しだけピアカウンセリングも実施

体調管理も含めて、母親が朝から晩まで彼女の面倒を見ているのが現状ですが
彼女のような重度の障害当事者が
介助者を使って自分のしたいことが自由にできる生活が送れるよう
プロジェクトは今後も当事者のエンパワメントと制度の基盤作りを支援していきます。

編み物先生と生徒たち

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